ある日のお迎えに行った時のご利用者様の様子です。
決まったお迎え時間にお宅にお邪魔しています。
5分前に連絡するといつもなら出てくれるのですが、今回は出ません。こんな時職員はご自宅で何かあったのではないかと色々想像をしながら対応の準備をしていきます。転倒、体調不良、先に外で待っているのかも..等々です。
玄関に到着するとご家族様が少し困ったご様子で
「今今日の利用を休む電話をしたところです。行かないって言うもので‥」
高齢者の方は身体を動かすだけでも大変です。休めば家族にも迷惑がかかるとか出掛けるのにも支度やお金の面が毎回気になり気持ちも湯鬱になりやすいのです。朝もご家族が出掛けて頂く為に奮闘していただいた様でした。
「顔だけでも見させて頂けますか?」
ご家族に了承をいただいてお部屋に入り、ベッドで寝ているご利用者様にお声掛けすると
「あら?来てくれたの?まだ準備が出来ていないわよ~」
少し焦った様子ですが、出掛けていただける雰囲気がありお誘いしました。服を着替え、私とも笑顔で話している様子を見てご家族様は
「さっきまで行かないと怒っていて、どうしようもなかったのに‥」
介護では一番信頼している人に攻撃的になるお話をお伝えしながらご家族様の大変さに感謝をお伝えしました。
デイサービスのご利用になるまでとても心が揺らぐのは
1:体調が悪くて行きたくない
2:気持ちが載らない
3:お金(利用するとお金がたくさんかかる)の心配をしてしまう
4:家族に迷惑がかかる
5:自分が利用出来る対象でないと考えている
等々たくさんの要因が人によって違います。デイサービスを利用する事でたくさんの利点がある中、お休みされると大変なこと(見守る家族や、食事の心配等)もあります。
こだまでは休みがちな方がいた場合お顔を拝見してお誘いさせていただく対応もしております。
出発する時ご家族様に「ありがとうございました。行ってまいります」
とお伝えし、ご家族もホッとした表情を見せていただけました。
車内でご利用者様は
「家族には本当に感謝しているのよ。」
とお話しされていました。
今週も始まりました。皆様の笑顔のきっかけになれるよう私たち職員も頑張っていきます。宜しくお願い致します。
文:椎野