景色の良い山、雲一つない青空。透き通った川を見た時に人は気持ちがよくなります。この時の表情は穏やかになり深呼吸したくなるように呼吸は深くなり、筋肉には無駄な緊張感は抜けているように、人を招く場所が綺麗であることはそれだけで体調の安定につながります。

お招きする建物の周辺にゴミが無いこと、自分が過ごす場所が綺麗である事が基本になります。私はこの事に気付いてから毎日家の床、トイレ、玄関を掃除しています。

この他に綺麗な花や生き物が気持ち良く過ごしている場所作りも大切ですね。綺麗な空間作りをすると私たちが求めるお客様が来て頂ける様になります。植物や生き物を育てると通常では分からない空気が分かってきます。植物が枯れやすい、生き物が長生きできない場所では人は元気で過ごせるわけがありません。その空間には何か原因があるのではないかという原因を探してみて下さい。観察不足や関わり不足、反対に係りすぎの場合も想像が出来ます。

これは介護の気付きや観察、関わり不足の改善に活かすことが出来ます。掃除をしているといつも汚れる場所に気付いたり、普段と違う場所が汚れたりすることで観察力の向上に繋がります。自分たちが使う場所は自分たちで綺麗にすることでこれらの点に気付けるのです。

掃除をしている時に私は頭の中で元気に出掛ける家族の姿や帰ってくる姿を想像しています。職場でも掃除をしながらご利用者様やご来所いただいた人が気持ち良く過ごしている姿を思い浮かべています。人は頭で考えた事が現実になっていくと聞いたことがあり楽しい未来を考えて掃除をしているので掃除が嫌なことにならなくなりました。

何でも感じ方や捉え方で良くも悪くも変わりますね。

文:椎野