介護の現場は「食事・入浴・排泄」等一人での生活が大変な人や、介護が必要なご家族の面倒が見れない方に対してご自宅での生活のお手伝いをする有効な場所です。

食事・入浴・排泄のお手伝いは未知の空間で一人ひとり特徴があり、介護のお手伝いはあたかもその方が1人で生活出来ている感覚になって頂ける様にすることを私は介護の目指すべきところだと考えています。

介護の現場には病気の後遺症で片麻痺の人がいたり、認知症で数分前の事が覚えていられず同じ話を繰り返して話す人がいたり、家庭の事情で1人になり寂しさで何もしたくなって食事を摂れなくなったり、お風呂に入らなくなったり、片付けが出来なくなった理由で介護の現場をご利用いただいています。

介護が必要な方々が良く言う言葉は「ごめんなさい。申し訳ないね…」と言う言葉。

私たちはそんな皆様がいてくれるおかげで仕事があり、生活が出来ています。これは本当にありがたい事です。

皆様にとっては大変な介護も私にとってはとてもありがたい事なのです。

私の父は2人いて、45歳で亡くなり2人めの父も今年の2月に69歳で天国へ旅立ちました。介護現場のご利用者様が持っている病気や、後遺症、しわやしみ、白髪や曲がった背中は長年生きてこれたからこそ体験できたものです。私の父が経験出来なかった人生です。「ここまで生きてこれない人もいた中で生き抜いてる」と自信を持って良いと思います。

今介護の真っただ中で大変だと感じている方も私の2人の父には作れなかったたくさんのしわやしみ、私が出来なかった家族支える介護をされています。しかも介護の素人なのにすごい事です。「こんな凄く介護が大変な事を私が出来ている」と自信を持って良いと思います。

ただ辛くなった時、ちょっと休みたい時、一人になりたい時には私たちの様な施設をお気軽に使って下さい。

ありがとうと言われたら素敵な介護。

ありがとうと言えたらありがたい経験。

ありがとうの言葉は全部まるごとを繋げてくれる魔法の言葉ですね。

暑い夏を一緒に乗り越えたいです。

文:椎野