7年前施設の利用者さんが話してくれました。
「どんなに喧嘩して憎いと思った人だけど、いなくなったら心にぽっかり穴が空いたよ…」
響きます。
喧嘩するのはそれだけ自分を見せてくれたということ。
それだけ一緒に時を過ごしていると言うこと。
そして何より相手がいるということ。
だから喧嘩相手がいるのは幸せの中にあるものなのですね。
お付き合いして喧嘩するのも、愚痴を言えるのも、相手がいないと出来ないことです。
喧嘩や愚痴を聞く相手になっている間は相手もあなたの事を大切な人だと思っているからです。
愚痴を聞かなくなった、会う時間が少なくなった時に振り返ってみると悪い言葉の回数が増えたりしていて、知らず知らずのうちに
人が自分から離れていく言霊を出していたのだと思います。
しかもそんな時に言葉に出さなくとも頭の中で
「…いなくなれば良いのに」
なんて思いませんでしたか?
頭で想像をすると脳が実現させようと頑張りだします。
そんなに大切な人には、喧嘩する時に使う言葉ではなくて、もっと大切な言葉を使えたら同じ時間が幸せになりますよね。
相手が幸せになり、自分も幸せになれる言霊。
それは絵顔でこう言うのです。
「ありがとう」と。
文 椎野